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【宅建】宅建資格の名義貸しってどうなの?

いらっしゃい、カヲル(@arida_kaoru)です!

先日、東京で働いていたときの元部下からLINE連絡がありました。

元部下
元部下
お久しぶりです。
東京で宅建免許を遊ばせてる人知り合いいませんか?
カヲルくん
カヲルくん
ん?遊ばせてるって、資格ありで不動産勤務してないひとってこと?
元部下
元部下
そうです。
カヲルくん
カヲルくん
何人かおるけど。
元部下
元部下
知り合いが売買の店舗出すみたいなんですけど、探してるみたいで。
カヲルくん
カヲルくん
いやいや、名義貸しとかダメでしょ?
元部下
元部下
バイトとかで働いてる形で出来ないですかね~。
カヲルくん
カヲルくん
刑事罰で3年以下の懲役または300万円以下の罰金もあるけど、分かってて頼んでる?
元部下
元部下
そうなんですか?
カヲルくん
カヲルくん
そう。まともに宅建士を1人雇えないなら、自分で取りな!って言っとき。
元部下
元部下
、、分かりました。ありがとうございます。

 

というやり取りがありました。

まあ、おそらく売買の店舗を出したいっていうのは、元部下の知り合いじゃなくて、元部下本人なんでしょう。

ただ、名義貸しって、いつの時代!?って話ですよ。

この業界に入った当時、働いてた不動産屋は、宅建士は名義貸しでしたね。誰ですか?この宅建士のひと?って印鑑がありました。

名義料でしょうけど、3万円経費で払ってたのを覚えてます。

まあ、10年以上前ですね。

ただ、名義貸しって言葉は聞いたことあるけど、具体的にどういうことか?

名義貸しって?何を貸すこと?

名義貸しといっても、

宅地建物取引業免許自体を貸すのか、

宅地建物取引業取得に必要な専任の宅建士資格を貸すのか

という2つあります。

2つありますって言ってますけど、実際ないんですけどね。。どっちも宅建業法違反なんでね。

宅建業上の名義貸しとは、宅建免許自体を貸すということになります。

宅建業法に下記のような「名義貸しの禁止」という項目があります。

(名義貸しの禁止)

第13条 宅地建物取引業者は、自己の名義をもって他人に宅地建物取引業営ませてはならない。
2 宅地建物取引業者は、自己の名義をもって、他人に宅地建物取引業を営む旨の表示をさせ、又は宅地建物取引業を営む目的をもってする広告をさせてはならない。

 

ここでいう「名義貸し」とは、宅建業者が宅建免許自体を他人に貸すという行為になります。これは、宅建業法で禁止されております。

(名義貸しの禁止)の項目の主語は、「業者は」になってます。

今回の元部下の言う「名義貸し」とは、業者の宅建免許を貸してくれということではなく、個人の宅地建物取引士の資格を貸してくれという内容になります。

業法内での「名義貸し」は、宅建免許の名義貸しですが、一般の方が認識している宅建の名義貸しは、宅建士資格の名義貸しということです。

女性
女性
宅建って持ってたら、名義貸して収入得られるんでしょ?

 

と間違った認識で使用される宅建とは、宅地建物取引士の名義ということになります。

 

常勤の従業員5名に対し、1名の専任宅建士が必要

宅建免許を取得する際に、常勤の従業員5名に対し、1名の専任の宅地建物取引士登録が必要になります。

この「専任」の取引士の名義を貸してくれ

というのが、今回のそれになります。

「専任」とは、当該事務所に常勤し従事しているという意味となります。

ですので、

元部下
元部下
バイトとかで働いてる形で出来ないですかね~。

というのは、常勤でないので、「専任」登録出来ません。

「専任」登録出来ないということは、宅地建物取引業免許の取得要因を欠くことになり、免許取得出来ません。

ただ、専任でなくとも、宅建士の登録は、アルバイトでも非常勤勤務の方でも登録は出来ます。よって、「専任」の登録者がいて、宅建士のみが行うことが出来る業務(重要事項説明)を専任でないアルバイトの登録者が説明することは可能です。

話がズレましたが、元部下は、この「専任」の取引士の資格だけ貸してくれる人を紹介してくれという依頼だったのですが、ダメですよね。。

というか、宅建業法違反です。

宅地建物取引士資格を名義貸ししたら?

3年以下の懲役又は100万円以下の罰金・宅建資格の剥奪

貸しただけで即刑事罰になるわけではありません。

何度注意しても、一向に改善しようとしないなど、悪質な場合ですけどね。ただ、宅建資格を他人に貸すということはそういうことですよ!くらいは知っておきたいものです。

宅建資格を借りた業者も罰せられますが、宅建資格を貸した個人も罰せられます

数年前に「宅地建物取引主任者」という資格名が「宅地建物取引士」という士業に名前が変わりました。

行政書士、司法書士、弁護士と並んで「士業」になり、名前が変わったというだけでなく、宅地建物取引士の義務や責任も重くなっております。

ひと昔前なら、宅建士資格を借りて営業しても、バレないでしょと鷹をくくっていた業者も多くありましたが、最近ではそうはいきません。

 

宅建くらい自分で取得しましょう

昔というか、私がこの業界に入った10年以上前になりますが、その不動産会社の社長は、

不動産会社社長
不動産会社社長
宅建持ってるとかどうでもええねん!売れるかどうかの基準で採用考えろ!

って考えでした。

まあ、言わんとすることが分からないでもないんですが。

宅建ありの営業未経験宅建なしの売れる営業マン

ってことなんでしょうね。

売れる営業マンは、お金を運んできますが、売れない宅建士は売上を運んできません。ただ、宅建士がないと契約が出来ません。契約が出来ないということは、売れる営業マンの運んで来た契約をお金にすることが出来ないということになります。

宅建ありの営業未経験宅建なしの売れる営業マン

って極端な例を挙げましたが、宅建ありで営業未経験なら営業を覚えていけばいいことだし、宅建なしの営業マンなら、宅建を取れるよう勉強すればいいだけのことです。

私の経験上、宅建なんかなくても良いという経営者は、自分が宅建資格を持っていないことが多いです。

資格持ってて、「別に資格なくてもいいんじゃない?」っていうのと、資格無くて言うのとでは説得力に欠けます。

あと宅建を取りましょう!と従業員に促さない不動産会社は、宅建を取得されて、転職されるのが嫌だと思っている経営者も多い気がします。

私の独断と偏見ですが、、。

以前働いていた不動産会社は、宅建資格持ちはほとんどの店舗で事務員さんでした。宅建取得した営業マンは、しばらくすると、転職してました。

 未経験で稼げる業界だ!頑張るぞ!

→ノルマきついし、ブラックじゃね?

→大手管理会社にでも転職しよ

→宅建資格者優遇

→宅建取って転職しよ!

おそらくこういう思考回路になるんだろうなと思います。

ただ、介業者から管理会社に転職しても、仕事が楽になるわけじゃないんですけどね。。

でも、バリバリの営業不動産会社で、急に宅建取得のために勉強を開始した営業マンがいたとすると、転職を考えてるのかもしれませんよ(笑)

向上心あって良いことだと思いますけどね。転職するのは、その会社に魅力がないと判断されてるってことですしね。

宅建士資格は、勉強すれば、誰でも取得できる資格です。不動産業界で働いていなくとも、広く浅く法律も勉強出来るんで、チャレンジしてみるのも良いと思いますよ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

名義貸しってあまり聞かないかもしれませんが、宅建資格を持っていて、不動産業に従事しいない方は、おいしい話と思って乗らないでくださいね。

また、名義貸しで営業している業者はないとは思いますが、SNSでつぶやいた情報や動画で株価も左右してしまうような時代です。

ルール違反やコンプライアンス違反はすぐにライバル業者につつかれますヨ。

じゃ、また!